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はじめに

般若心経は日本人に大変愛されていますが、本当の意味が全く理解されていないのです。 日本人は生活については非常に熱心ですけれど、命についてはほとんど考えようとしない悪い習慣があるのです。これは日本人だけでなく、現代人全体に言えることです。...

般若心経は宗教書ではない

般若心経は一般の人々には仏教の経典であると思われていますが、実は宗教書ではありません。人間が現世に生きていることの見方、人間の正当な認識のしかた、悟りのしかたを述べているのです。 現世に生きている人間を正しく見ていきますと、一切空になるのです。肉体的に生きているということは...

般若心経は人間を叱っている

般若心経をご覧ください。般若心経の文句を読んでみますと、人間が生きている状態を真っ向から叱っていることが分かるのです。落ち着いて般若心経をお読みになれば、皆様ご自身がこっぴどく叱りつけられていることを感じるはずです。 五蘊皆空、色即是空、空即是色、究竟涅槃という言葉は、現在...

五蘊皆空

五蘊皆空とは、人間の考え方、思い方は、皆間違っているという意味です。お寺へ行ってお経の説教を聞くこと、お経について寺が教えていることが、間違っているのです。 仏教家の思想が、五蘊そのものです。五蘊そのものでしゃべっているお坊さんの話を、五蘊で生きている人間が聞いているのです...

彼岸へ渡る上智

般若心経は現世に人間が生きていることがむなしいものだと言っているのです。般若波羅蜜多というのは、彼岸に渡る上智をいうのです、彼岸というのは、人間が生きている世界(此岸)の向こう側です。 向こう岸(彼岸)というのは現世ではない本当の世界です、魂が生きるべき永遠の世界です。これ...

諸行無常

諸行無常というのは、日本人の独特の世界観です。かつて、インドやミャンマーにも諸行無常という考え方があったに違いないのですが、現在ではそういう思想はなくなっているのです。 日本文化の中には諸行無常という概念が非常にはっきり取り上げられているのです。...

因縁所生

仏教では因縁所生と言います。因縁でもいいのですが、因縁は何処から来たのかということです。これさえ分かればいいのです。 自分の気持ちを皆様は信じているのです。自分の気持ちをなぜ信じるのでしょうか。 自分の気持ちというのは、自分が自分を騙している気持ちのことです。正直な人は他人...

向こう岸へ渡る

般若心経はこういう事をした人間の経験をそのまま述べているのです。般若波羅蜜多ということは、向こう岸へ渡ってしまうことです。また、渡ってしまったことです。 人間が生きているのはこちらの岸、此岸です。向こう岸は彼岸です。向こう岸へ渡ってしまうと、生きている世界が全く違ってしまい...

彼岸とはどういうところか

彼岸とはどういうところか。この世ではない向こう岸です。人間が集まっている場所ではないのです。人間が生きていないところです。これが向こう岸です。 人間が生きている状態で、向こう岸へ渡ってしまうのです。今日、彼岸へ渡っても、今日という日と明日という日とは時が違いますから、今日彼...

山頭火の生涯

自由律俳人に種田山頭火という人がいました。この人の生涯を考えてみますと、全く人間の業(ごう)をそのまま生きておられたようです。この人の記録や俳句から滲み出ている切実な感覚からそのように言えるのです。ある意味では般若心経の実験台のような人間でした。...

人空とは何か

人空とは人間が存在することが空だというのです。これには我空と生空があるのです。自分がいないというのが我空です。また皆様が生きているということがないのです。これが生空です。これが釈尊の本当の悟りです。 人空が分かりますと、初めて神の約束の偉大さが分かるのです。...

空の自分と実の自分

大般若経は長短様々の経典を集大成したもので、六百余りの膨大な経典ですが、その内容を集約したのが般若心経です。大般若経を濃縮したものです。 大乗仏教の本当の要点を述べたもので、般若心経をしっかり理解して頂ければ、大乗仏教の教義はおのずから分かるのです。...

欲得現前莫存順逆

信心銘に「欲得現莫存順逆」という言葉があります。信心銘は禅宗三祖鑑智僧燦禅師の著作と言われていますが、これと一期一会とは同じことになるのです。 欲得現前莫存順逆というのは、法律にも、政治、経済にも通用する考え方です。現前というのは瞬間です。今生きているこの瞬間です。...

天皇制の値打ち

日本という国の金看板に誤魔化されているのです。日本という金看板を外してしまうと、天皇制の値打ちが分かるのです。金看板をかけている間は、天皇制の本当の価値は分からないのです。 人間文明の本質から考えますと、天皇制というのは驚くべきものです。これが分からないのです。金甌無欠とい...

釈尊の悟り

釈尊の悟りは、生老病死といういわゆる四苦から始まっています。人間社会が存在している状態から出発しているのです。または、地球が存在している、森羅万象が存在している所から出発しているのです。ところが、字宙は地球ができる前からあるのです。...

顚倒夢想

人間が本当に分かったと思うことは、自分が涅槃になってしまうことです。遠離一切顚倒夢想 究竟涅繁であって、人間の考えは皆、顚倒夢想しているのです。 人間が肉体的に生きている状態で花を見た場合、例えば、黄色い花を見たとします。しかし、この花は黄色ではないから黄色に見えるのです。...

彼岸

般若心経は、彼岸へ渡ると言っているのですが、彼岸へ渡るというのは、こちら岸ではない向こう岸へ渡ることを言っているのです。般若波羅蜜多というのは、向こう岸へ渡る知恵のことを言っているのです。 ところが、般若心経を読んでいながら、向こう岸へ渡っている人は、一人もいないのです。...

般若波羅蜜多

般若心経は、現世を解脱した人間の経験を、そのまま述べているのです。般若波羅蜜多ということは、向こうへ渡ってしまうことです。人間が生きている岸ではない、向こうの岸です。向こう岸へ渡ってしまいますと、生きている世界が全然違ってしまうのです。これが般若波羅蜜多です。...

観自在

「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時」と般若心経にありますが、観自在の自在というのは、おのずから在るということと、初めから在るということの二つの意味があるのです。 初めから在るというのは、皆様がこの世に生まれる前をいうのです。皆様の五官の感覚は、皆様が生まれる前の感覚です。生ま...

彼岸と此岸

彼岸という言葉が仏典にあります。これは此岸と対称されるものでありまして、聖書的に言いますと彼岸は神の国になります。あるいは神の王国と言ってもいいのです。 此岸はこの世です。この世から神の国へ移ることが必要です。現在生きている人間世界から、理想世界へ移るのです。これが般若波羅...

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